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神戸市のスレート葺き屋根を徹底解説|製造年代別の耐久性とメンテナンスの選び方を紹介します2025.12.29

神戸市の住宅でよく見かけるスレート葺きの屋根は、製造年代によって耐久性やメンテナンスの方法が大きく異なります。

塗装で対応できるものもあれば、カバー工法や葺き替えが必要なケースもあり、状態を正しく把握することが大切です。

本記事では、スレート葺きの屋根の特徴から劣化の見極め方、適したメンテナンスの選び方までを解説します。

スレート葺きとはどんな屋根?

スレート葺きとは、セメントを主原料として薄い板状に加工した屋根材を使って屋根を仕上げることを指します。

住宅で使用されるスレートの多くは化粧スレートと呼ばれる種類で、「コロニアル」や「カラーベスト」といったブランド名でも知られています。

なお、スレートには天然の岩石から切り出した天然スレートも存在しますが、高価で大量生産に向かないため、一般住宅で使用されることはほとんどありません。

日本でスレート葺きといえば、化粧スレートを指すのが一般的です。

スレート葺きの屋根は1990年代に最も普及した屋根材で、神戸市内でも多くの住宅に採用されてきました。

築年数が10〜20年以上経過した住宅では、スレート葺きが使われているケースが多く見られます。

屋根材の種類や製造年代によってメンテナンスの方法が異なるため、自宅の屋根がどの世代のスレートかを把握しておくことが大切です。

スレート葺きの屋根の特徴【神戸市で普及している理由も解説】

スレート葺きの屋根は、神戸市をはじめ全国の住宅で広く普及してきた理由があります。

主な特徴を整理しておきましょう。

軽量で施工しやすく初期費用を抑えやすい

スレート葺きの屋根の主な原料はセメントで、厚みは約5mm、1㎡あたりの重量は約20kgと薄く軽量な屋根材です。

施工の際は釘で下地に打ち込むだけで固定できるため、他の屋根材と比べて工期が短く済みやすく、施工費用を抑えやすい点が特徴のひとつです。

また、様々な色やデザインの製品が販売されているため、住宅の外観に合わせた選択がしやすい点も、神戸市をはじめ全国の住宅で広く採用されてきた背景にあります。

耐用年数は適切なメンテナンスを前提に20〜30年程度とされており、コストパフォーマンスの面でも選ばれてきた屋根材です。

軽量であることが耐震対策として注目された

スレート葺きの屋根の重量は1㎡あたり約20kgで、瓦屋根の約42kgと比べると半分以下の重さです。

屋根が軽いほど建物全体の重心が下がり、地震の揺れによって建物にかかる負荷を抑えやすくなります。

東日本大震災以降、住宅の耐震性への関心が高まったことで、軽量な屋根材であるスレートを選ぶ動きが神戸市を含む兵庫県内でも広まりました。

阪神・淡路大震災を経験した兵庫県では、耐震性への意識が全国的に見ても高い地域のひとつであり、軽量屋根材の普及を後押しする背景になっていると考えられます。

近年はガルバリウム鋼板にシェアが移りつつある

1990年代にはスレート葺きの屋根が戸建て住宅で最も多く使用される屋根材でしたが、近年はシェアが低下傾向にあります。

スレート葺きの屋根と同等以上の耐久性を持つガルバリウム鋼板は、スレートよりもさらに軽量で耐久性も高く、メンテナンスの頻度も抑えやすいことから、新築時に選ばれる機会が増えています。

断熱材一体型の金属屋根材も普及しており、断熱性や防音性を重視する層にも選ばれるようになっています。

製造年代別に見るスレート葺きの屋根の耐久性について

スレート葺きの屋根の耐久性は、製造年代によって違いがあります。

第1世代から第3世代それぞれの特徴を確認しておきましょう。

アスベストを含む第1世代は耐久性が高い

スレート葺きの屋根が製造されはじめた1990年代前半までの製品には、アスベスト(石綿)が含まれていました。

アスベストは健康被害をもたらす素材である一方、建材の耐火性や耐久性を高める点では優れた特性を持っており、第1世代のスレート葺きの屋根の耐用年数は35〜40年程度とされています。

代表的な製品にはニューコロニアルやアーバニーなどがあります。

ただし、アスベストを含む屋根材を処分する場合は、通常の廃材と異なる処理が必要となるため、葺き替えの際には処分費用が高くなる場合があります。

築年数が浅い段階での屋根カバー工法を検討することも選択肢のひとつです。

ノンアスベストへ移行した第2世代は不具合が多い

アスベストの健康被害を受け、1990年代後半からアスベストを使用しないスレート葺きの屋根の製造が始まりました。

しかし、アスベストを除いた初期の製品は強度が不十分で、築10〜15年程度から割れや剥離などの不具合が多く報告されています。

代表的な製品にはニチハの「パミール」や旧クボタの「コロニアルNEO」などがあります。

第2世代のスレート葺きの屋根は屋根塗装をおこなってはいけない屋根材のひとつで、塗膜が密着せず剥がれやすくなるため、塗装費用が無駄になるだけでなく屋根の劣化を早める原因にもなりかねません。

築15〜25年を目安に屋根カバー工法での対応を検討することが望ましいです。

現行の第3世代では改良が加えられつつある

第2世代で多発した不具合を踏まえ、2000年代後半以降に製造されたスレート葺きの屋根が第3世代にあたります。

製造技術の改善により耐久性は向上しており、耐用年数は30年程度とされています。

代表的な製品にはケイミューの「コロニアルクァッド」や「コロニアルグラッサ」があります。

コロニアルグラッサは無機塗料であるグラッサコートが塗布されており、30年近く色あせしにくいとされています。

ただし、第1世代のアスベスト含有製品と比べると強度面では劣る部分もあり、築年数が経過するにつれて屋根先が反り上がる傾向も見られます。

スレート葺きの屋根に現れる劣化の見極め方とは

スレート葺きの屋根の劣化は、症状の種類によって緊急性や対処法が異なります。

どのような状態になったら対処が必要かを把握しておきましょう

色あせやチョーキングは塗膜が劣化している

スレート葺きの屋根の色あせは、紫外線や雨風にさらされ続けることで塗膜が劣化してきた状態です。

また、屋根材を手で触ったときに白い粉がつく現象はチョーキングと呼ばれ、塗膜が粉状に崩れ始めていることを意味します。

スレート葺きの屋根の下地であるセメントには防水性がないため、塗膜が失われると雨水が直接浸透しやすくなります。

雨水の浸透と乾燥を繰り返すことで屋根材が収縮し、ひび割れや反りが生じやすくなります。

色あせやチョーキングが目立ちはじめた段階で屋根の状態を確認しておくことが、その後のメンテナンスコストを抑えることにつながります。

ひび割れや欠けがあっても即座に雨漏りになりにくい

スレート葺きの屋根にひび割れや欠けが生じても、すぐに雨漏りに発展するケースは多くありません。

スレート葺きの屋根は瓦と同様に重ねて施工されているため、上の屋根材が割れても下の屋根材が防水機能を補う構造になっています。

さらにスレートの下にはルーフィングと呼ばれる防水シートが敷かれており、屋根材が損傷しても直ちに浸水が生じるリスクは低くなっています。

ただし、損傷した状態を長期間放置すると下のルーフィングへの負担が増し、ルーフィングが破れると雨漏りに発展することがあります。

ひび割れや欠けが見つかった場合は、屋根の状態を専門業者に確認してもらうことが望ましいです。

棟板金の浮きや飛散は雨漏りに直結しやすい

棟板金とは屋根の頂上部分に取り付けられた金属製の板のことで、スレート葺きの屋根の中でも特に不具合が起きやすい箇所のひとつです。

棟板金は木製の下地(貫板)に釘で固定されていますが、貫板が経年劣化で腐食すると釘が抜けやすくなり、強風で棟板金が浮いたり飛散したりする原因になります。

棟板金に隙間や浮きが生じると、そこから雨水が直接浸入するため、ひび割れや色あせよりも雨漏りに直結しやすい劣化症状です。

築後年数が浅い段階でも台風などで飛散するケースがあるため、定期的に棟板金の状態を確認しておくことが大切です。

神戸市のスレート葺きの屋根に適したメンテナンスの選び方

スレート葺きの屋根のメンテナンスは、屋根の状態や製造年代によって適した方法が変わります。

工法ごとの特徴を把握しておくと判断しやすくなります。

屋根塗装は美観維持を目的として行う

スレート葺きの屋根への塗装は、屋根の耐久性を高めたり雨漏りを防いだりする効果があると思われがちですが、実際には美観を維持することを目的として行うものです。

塗装を施しても屋根材そのものの強度が回復するわけではなく、防水性能の向上にも科学的な根拠はないとされています。

なお、スレート葺きの屋根を塗装する際は重なり部の隙間に塗料が入り込まないよう、タスペーサーと呼ばれる縁切り部材を取り付ける工程が必要になることがあります。

第2世代のスレートは塗膜が密着せず剥がれやすくなる

第2世代のスレート葺きの屋根は、屋根塗装をおこなってはいけない屋根材のひとつです。

第2世代のスレートは表面が劣化・脆弱化しているため、塗料を塗っても塗膜が十分に密着せず、短期間で剥がれてしまうことがあります。

塗装が上手く密着しない状態で施工をおこなっても、美観の改善効果が長続きしないだけでなく、剥がれた塗膜が排水溝を詰まらせるリスクや、屋根材への負担が増すことで劣化を早める原因にもなりかねません。

パミールやコロニアルNEOなどに代表される第2世代の屋根材が使用されている場合は、塗装ではなく屋根カバー工法や葺き替えを検討することが望ましいです。

劣化が進んだ場合は屋根カバー工法か葺き替えを検討する

スレート葺きの屋根の劣化が進んでいる場合、塗装ではなく屋根カバー工法か葺き替えによる対応が求められます。

屋根カバー工法は既存の屋根材の上に新しい防水シートと軽量な屋根材を重ねる工法で、既存屋根材の撤去費用がかからないため葺き替えよりも費用を抑えやすく、工期も短く済む傾向があります。

一方、下地の野地板やルーフィングが腐食・損傷している場合は、葺き替えによって下地から作り直す工法が適しています。

アスベストを含む第1世代のスレート葺きの屋根はカバー工法によってアスベストの飛散リスクを抑えながら施工できる点もメリットのひとつです。

どちらの工法が適しているかは、現地調査のうえで判断することをおすすめします。

まとめ

スレート葺きの屋根のメンテナンスは、製造年代や劣化の状態によって適した工法が変わります。

第2世代の屋根への塗装など、誤った対処をすると費用が無駄になるだけでなく、屋根の寿命を縮める原因になることもあります。

株式会社Reiでは、完全自社施工で現地調査からアフターフォローまで対応しています。

屋根の状態が気になりはじめたら、お気軽にご相談いただけると幸いです。